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現在のボルドーワインの格付け、アペラシオン・ドゥオリジーヌ・コントローレが制定されたのは1855年のパリ万国博覧会で、ナポレオン三世の命によるものです。
『愛の妙薬』が初演されたのは、それより少し前だったと記憶してますから、上質なボルドーはクラレットとしてイギリスに渡り、質の悪いものは大陸で消費していたと考えられます。

現在でもフランスワインは外貨獲得のための農産物として、厳格な法律のもとで醸造されていて、フランスの一般家庭で愛飲されているようなワインは、旧植民地であったアルジェリア産(グランクリュとかプルミエクリュに比べると、1ヘクタール当たり数百倍の収穫量がある)の安いワインが多いようです。
当然、アルジェリア産ワインと言えば「安物」となるワケで、ドニゼッティの頃はボルドー産がアルジェリアワインの代わりだったかも知れません。